【剣盾S8使用構築】初手ダイマック+オーロンゲ+バタフリー
今回のコンセプト
今回のパーティーコンセプトとしては、"バタフリーを使う"という事に100%の労力を注ぐことを目標にしてパーティーを構築した。
そのためにまずはバタフリーの弱点を分析すると
①すり抜け
②特性で眠らないポケモン
③草タイプ
④バタフリーより素早さが高いポケモン
⑤火炎玉を持つことで能力の上がるポケモン
⑥ラムのみ
⑦砂かき、すいすいなどの天候による素早さ増加
⑧ステロ+吹き飛ばし
⑨『黒い霧』における能力リセット
⑩ロックブラストなどの連続技
⑪エレキフィールド及びミストフィールドの展開
⑫音技での身代わり貫通
⑬先制技持ちのポケモン
⑭特性:かそく持ちのポケモン
⑮特性:てんねん持ちのポケモン
上記のようにかなりの弱点が散見された。
そのため、上記の弱点に対する対策を講じることとなった。
その弱点から逆算することから今回の構築論は始まっていく
環境における、①〜⑮の条件を持ったポケモンを分析する
上記の条件をどれか一つでも満たすポケモンは現在の環境でも多数存在します。
あまりにも多すぎるので、S8のTOP100までを対策しました。
①すり抜けを持つポケモン
・ドラパルト
・シャンデラ
②特性で眠らないポケモン
・マリルリ(そうしょう)
・ヌメルゴン(そうしょく)
・バルジーナ(ぼうじん)
・エーフィー
・ブリムオン
③草タイプ
・ゴリランダー
・エルフーン
・ナットレイ
・フシギバナ
・カットロトム
・モロバレル
④バタフリーより素早さが高いポケモン
・素早さ種族値70以上のポケモン(あまりにも数が多すぎるのでカット)
⑤火炎玉を持つことで能力の上がるポケモン
・ミロカロス
・タチフサグマ
⑥ラムのみ(カッコ内はラムのみ保有率)
・エースバーン(8.8%)
・トゲキッス(19.7)
・ギャラドス(33.4%)
・ウルガモス(27.3%)
・オノノクス(31.4%)
・ウォーグル(57.4%)
※カゴのみを含む
⑦砂かき、すいすいなどの天候による素早さの変化
・ドリュウズ
・キングドラ
・フシギバナ
・ガマゲロゲ
⑧ステロ+吹き飛ばし
・カバルドン
・エアームド
⑨『黒い霧』における能力リセット
・ドヒドイデ
・ミロカロス
⑩ロックブラストなどの連続技
・バンギラス
・ドリュウズ
・ドサイドン
・パルシェン
・セキタンザン
・ウーラオス(連撃の型)
⑪エレキフィールド及びミストフィールドの展開
電気タイプの技及びフェアリータイプの技を覚えるポケモン(多数居るため省略)
⑫音技などの身代わり貫通技
・ニンフィア(ハイパーボイス)
・ストリンダー(オーバードライブ)
・ラプラス(うたかたのアリア)
・アシレーヌ(うたかたのアリア)
⑬先制技持ちのポケモン(前の段階で上げたポケモンは省略をする)
・ゴリランダー
・ルガルガン
・ファイアロー(HP満タン時のみ)
・ルカリオ
・アイアント
・キュワワー
・ホルード
・ミミッキュ
⑭特性:かそく持ちのポケモン
・ペンドラー
⑮特性:てんねん持ちのポケモン
・ヌオー
・ミミッキュ
弱点のポケモンをピックアップした所上記のポケモンを抽出することに成功した。
よって、ここに対するポケモンをメインに構築を進めていった。
※今回の構築には非公式言語を使用しております。
(HABCDSの表記)
構築①バタフリー
バタフリー@食べ残し
特性:ふくがん
性格:臆病
努力値:H204/A0/B54/C0/D0/S252
技:エアスラ/眠り粉/身代わり/蝶の舞
今回の構築の基準になったポケモン。
バタフリーを選出するのを前提として今回の構築をしているので、選出せざるを得なかった。
Hに204、Bに54振ることによって、A252ドラパルトのドラゴンアローを確定で耐えることが出来る。
その後、
眠り粉→蝶の舞→エアスラッシュ→エアスラッシュ→エアスラッシュ
上記の流れを行うとドラパルトを倒す事ができる。
上記のように動ける確率が計算上約53.31%なので、約半分の確率でドラパルトを倒す事ができると考えると、この振り方がいいのかと考える。
バタフリーの眠り粉における相手の行動できる確率の計算方法は気が向いたときに書くことができればと思う。
構築②オーロンゲ
オーロンゲ@後攻のしっぽ
特性:いたずらごころ
性格:わんぱく
努力値:H244/A0/B5124/C0/D140/S0
技:ソウルクラッシュ/トリック/挑発/身代わり
バタフリーの相棒枠
メインの仕事としては
・後攻のしっぽにより相手の持ち物を奪う
・相手の素早さを奪う
・身代わりで相手のダイマックスターンをからす
・特攻を下げる事で相手のポリゴンなどをバタフリー身代わりを割らせない。
・挑発でポリゴン2の自己再生をさせない。
など様々な役割をもたせた。
このポケモン無しに今回の構築は考えられなかった。
他のいたずらごころ+トリック及びすり替え持ちのポケモンとの差別化
比較対象①エルフーン及びクレッフィー
→バタフリーと一緒に組むと炎技及び飛行技が一貫し、バタフリに対して不利対面を作られた際に後ろに引けない。
今季はエースバーンの台頭もあり、炎技を最大限警戒する必要があったため、相性保管上NGだった。
比較対象②ニャオニクス
→エルフーン同様耐久値が低く後出しが難しい。
また、挑発を覚えることが出来ず積みポケモンの起点になりやすい。
ただ、あくびなどの有用な技も覚えるので運用方法によっては運用するのも有りだと感じた。
上記2種類のポケモンとの比較の結果オーロンゲに落ち着いたという印象になる。
ただし、弱点としてフェアリータイプが効果抜群のため、ダイフェアリーを打たれることが多く、今後の運用は少し考える必要があった…
構築③弱点保険ドリュウズ
ドリュウズ@弱点保険
特性:すなかき
性格:陽気
努力値:H0/A188/B140/C0/D0/S172
技:岩石封じ/地震/アイアンヘッド/かわらわり
今回の初手ダイマックス要因①
元々はかわらわりの所を剣の舞で使用をしていたが、初手ダイマックスをする都合上あまりにも使うシーンがないので、ポリゴン2を起点にしつつ攻撃ができるダイナックルを使用。
陽気の理由としては、意地っ張りで使用する場合、砂嵐状態でもすばやさ+1エースバーンを抜くことが出来ず”ダイジェット+キョダイカキュウ”で粉砕されてしまうので、陽気で採用。
素早さのラインとしては、砂嵐状態で+1エースバーンを確定で抜く調整。
耐久ラインとしては、陽気エースバーンのキョダイカキュウを確定耐え。
残りを攻撃に振るということで上記の調整になっている。
ちなみに、この調整を行うとウーラオスの水流連打を乱数1発(43.7%)まで持っていく事ができる。
岩技を岩石封じにしている理由としては、ダイマックス終了後ロトムなどに打ちこむことによってロトムの素早さを1段階さげると、バタフリーで上から眠り粉を打てるようになるため採用。
ドリュウズだけで3たてできる試合もかなり多く、かなり環境に刺さっていたのではないかと考えている。
構築④ギャラドス
ギャラドス@ラムのみ
特性:じしんかじょう
性格:陽気
努力値:H4/A252/B0/C0/D0/S252
技:滝のぼり/飛び跳ねる/パワーウィップ/龍の舞
カバルドンがあまりにも重かったので採用。
上位帯に入れば入るほどカバルドンを使用した構築が多かったため採用出来てよかったと考えている。
みんな知っている型なので、他の事は特に触れない。
構築⑤リザードン
リザードン(キョダイマックス)@命の珠
特性:もうか
性格:ひかえめ
努力値:H4/A0/B0/C252/D0/S252
技:火炎放射/エアスラッシュ/ソーラービーム/龍のはどう
草タイプを絶対出させないために採用。
ウーラオスのかみなりパンチもギャラドスだと4倍弱点で落ちてしまう事が多かったが、リザードンであれば2倍のダメージに抑えることが出来たので、ウーラオスとそこそこ仕事が出来たので入れてよかったと考えている。
ちなみに、ダイマックス大草原でHD特化カバルドン以外であれば確定一発を取ることもできるので、少しギャラドスと役割がかぶってしまうケースも否めなかった。
構築⑥ヌメルゴン
ヌメルゴン@とつげきチョッキ
特性:そうしょく
性格:ひかえめ
努力値:H252/A0/B0/C236/D4/S12
技:10万ボルト/アシッドボム/火炎放射/龍のはどう
草タイプを絶対出させないマン。
基本選出せずただの置物とかしていた。
今回の構築の反省点1:ヌメルゴンの置物感
今回の構築の反省点としては『ヌメルゴン』が完全に置物と化している。
今回の構築の主な運用方法として
①初手ダイマックスで1体以上持っていく
②オーロンゲで後攻のしっぽをトリックして相手の持ち物を奪いつつ機能を停止させる
③バタフリーの起点とし蝶の舞を積み相手のポケモンを2体以上持っていく
上記の流れで運用していくのが主な流れになる。
そのため、オーロンゲとバタフリー以外はダイマックス前提のポケモンとして育成をしている。
ただ、ヌメルゴン自体が初手ダイマックスにそこまで適しておらず、選出することはほぼなかった。
ヌメルゴンの枠を他のポケモンの枠に切り替えるか育成の目的を明確にした上で、適した環境で運用できるように見直す必要がある。
反省点2:ポリゴン2への切り返しが圧倒的に少ない
今シーズン選出率第5位のポリゴン2を選出されたときの切り返しに関して徹底的に弱いという事を感じた。
今回選出した初手ダイマックスポケモンの最大ダメージはポリゴン2に対して最大でも50%ぐらいのダメージしか入らない。
そうなると、自己再生でダイマックスターンの3ターンを余裕で凌がれてしまい、肝心の初手ダイマックが不発に終わることが多々あった。
ポリゴン2を1ターンで倒すことはおこがましいとは思うので、最低でも75%以上のダメージが入るようなポケモンを選出する必要はあると感じた。
反省点③ステルスロックに関する対応がかなり薄い
カバルドンには基本的にステルスロックを撒かせないという対応をとっていたが、もしステルスロックを撒かれた場合、
・バタフリー4倍
・リザードン4倍
・ギャラドス2倍
などかなり痛いダメージを食らうことになる。
そのため、マジックミラーやコートチェンジなどで少しでもステルスロック対策を図る必要がある。
シーズンを振り返って
今回のシリーズでは鎧の孤島解禁に伴い、昔から親しまれているポリゴン2などの過去作のポケモンが一気に押し寄せ、環境におおきな変化を感じた。
ドヒドイデ+エアームドなどの懐かしの受けループにも苦戦を強いられることになったが、それもそれで環境を楽しむことが出来た。
ただ、シーズン3桁を目標にしていた自分としては4桁、しかも後半の順位というのは個人的にはかなり残念な結果に終わり、引き続き最終3桁順位を目指し、バタフリーを連れてランクマッチに潜っていく。